2026年4月19日日曜日

第86回:大東亜戦争の真実(32)

 1905年に日露戦争に勝利してからちょうど40年後、日本は大東亜戦争に敗戦するという歴史上かつてない国家的危機に見舞われます。日本はなぜ大東亜戦争を戦わなければならなかったのでしょうか。そして、かくも悲惨な敗戦という運命を引き受けなければならなかったのでしょうか。40年の歳月が流れる中で、当時の日本はどのような国家的課題に直面していたのか、そして、いかにして降りかかる国難を乗り切ろうとしたのか、先人たちは何を考え、どのような覚悟と決意をもって大東亜戦争へと続く道のりを歩んできたのか、日露戦争後において日本国と日本国民が辿ったその足跡を思い起こしながら、大東亜戦争の真実について改めて見つめてみたいと思います。

 日露戦争後において、日本の歴史の流れを決定づけるような重要な出来事がいくつかありました。その中で、最初に取り上げておきたいのが、「桂・ハリマン協定」をめぐる一連の出来事です。これは「ハリマン事件」とも呼ばれ、日米関係が悪化する遠因になったとされる外交事件です。