2024年11月24日日曜日

第24回:オバマ・ドクトリンの根幹にある自虐主義

 前回の「常識を取り戻した米国民の勝利」という記事の中で、安倍晋三元首相が「トランプ氏が分断を生んだのではなく、米国社会の分断がトランプ大統領を生んだ。そして、その分断を作ったのは、リベラル派であり、オバマ政権の8年間だった」と語られた言葉を紹介させていただきました。そこで、今回からオバマ元大統領の政治信条がいかに恐ろしいものであったのか、ということを書き記してみようと思います。オバマ政権の異常さを知ることで、トランプ次期大統領の誕生が神の摂理であったことが分かるでしょうし、オバマ政権の正体を知ることで、どれほど米国が地獄の苦しみの中で呻吟(しんぎん)していたかが分かるようになると思うからです。

 そこで、今回はオバマ元大統領の国家観・世界観について論じてみようと思います。ここではっきりと言えることは、オバマ元大統領だけが歴代の大統領とは全く異なるレンズで世界を見ていたということです。そして、オバマ元大統領だけが米国を諸悪の根源と見ており、米国は国際秩序の破壊者であり、世界平和の阻害者であると認識していたということです。

2024年11月17日日曜日

第23回:常識を取り戻した米国民の勝利

 米国大統領選挙におけるトランプ次期大統領の圧勝は、米国と世界にとってどのような意味があるのでしょうか。まず、今回の大統領選挙でのトランプ候補の勝利は、常識の勝利であり、良識の勝利でもあったということを知っていただきたいと思います。トランプ次期大統領は選挙演説において「常識を取り戻す」という言葉をスローガンとして掲げていました。それは、米国民が常識を取り戻すことができ、良識に従って投票するならば、必ず勝利することができると信じていたからです。

 トランプ次期大統領は2020年の選挙に敗北し、翌年の1月20日にホワイトハウスを追われました。その日から、今年の大統領選挙までのおよそ1400日間、トランプ次期大統領は全米各地で政治集会を開いてきました。その回数は930回に及び、3日に2回のペースで政治集会を行っていたという計算になります。そして、この政治集会を支えたのは、多くの愛国者たちでした。祖国を愛する者たちの4年間にもわたる不断の努力がトランプ次期大統領の圧勝という栄光の道を切り開くことにつながったのです。

2024年11月10日日曜日

第22回:「私は休まない」

 11月5日、米国大統領選挙の投開票が行われ、共和党候補のドナルド・トランプ前大統領が民主党候補のカマラ・ハリス副大統領に圧勝し、第47代大統領に就任することになりました。二度の暗殺未遂事件を乗り越えて、再び大統領に返り咲くという歴史的な復活劇を成し遂げたのです。

 トランプ次期大統領は6日未明、フロリダ州ウエストパームビーチでの演説で、「第47代大統領に選ばれたことは栄誉だ」と勝利宣言し、さらに次のように語りました。
 「今夜、我々は歴史をつくった。誰もが不可能と思っていた障害を克服した。・・・強く、安全で、繁栄した米国にするまで、私は休まない。米国は新たな黄金時代を迎える。」

2024年11月6日水曜日

第21回:国連による差別的な内政干渉

 10月29日、国連の女性差別撤廃委員会が日本の女性政策についての最終見解を公表しましたが、同委員会はその中で日本の皇位が男系男子により継承されるのは、女性差別撤廃条約の理念とは相いれないとして、皇室典範の改正を勧告しました。同委員会は父方に天皇を持つ男系男子による皇位継承を定めた皇室典範は女性差別に当たると主張するのですが、主権国家の基本となる君主の位の継承にまで意見することは果たして国際機関として正しいことなのでしょうか。

 万世一系の皇統が今日まで126代、およそ2600年以上にわたって存続してきたという悠久の歴史の重みと日本国民の皇室に対する敬愛の心情を顧みることなく、単に男性だけが皇位を継承するのは「女性差別」だと非難することは、主権国家に対する内政干渉であることを、女性差別撤廃委員会の方々は理解しているのでしょうか。

2024年11月3日日曜日

第20回:偏向報道に惑わされないために

 現代の言論機関が、今や最大の洗脳報道機関となり、国民を惑わし、国民生活を混乱させ、国家の将来を危うくしているという事実に、私たちはそろそろ目覚めなければならないのではないでしょうか。

 本来的には言論機関は国民の知る権利に応え、国民生活を豊かにし、公益に資する報道をすることで、国家国民を幸福に導くことのできる真理の灯台とならなければなりません。しかし、このような重大なる使命と責任を担っているがために、言論機関がその役割を誤れば、国民生活に最悪の事態を招き、国家の将来をも破滅へと導くことになってしまうのです。