2025年2月23日日曜日

第40回:大東亜戦争の真実(2)

 大航海時代は経済的利潤を追求する西欧列強による世界征服の始まりであり、アジア諸国に対しては植民地支配の端緒(たんしょ)となったことを、先回お話ししました。それでは、その後の西欧列強によるアジア侵略はどのように推移したのでしょうか。

 ポルトガルとスペインを中心とする新航路開拓や新大陸発見は、やがて経済的利潤を追求する世界征服へと発展し、さらに奴隷貿易による利潤の拡大はその後もますます盛んになります。スペインは南米大陸を支配し、アステカ帝国とインカ帝国を滅亡させると、原住民を奴隷として本国に移送し、巨万の富を獲得しました。また、ポルトガルはアフリカ大陸西岸に進出していましたが、奴隷貿易が巨大な利益につながることに気づき、アフリカ大陸の黒人奴隷を買い漁(あさ)り、ヨーロッパに輸出して甚大な利益を生み出しました。

2025年2月19日水曜日

第39回:日本を新生復活させるための提言(特別編1)

 日本を新生復活させるための提言として、今回はトランプ大統領が2017年5月13日にリバティ大学*)の卒業式で演説された内容の一部をご紹介したいと思います。この演説の内容は、今の日本国民にとっても傾聴に値する大切なメッセージであると思います。では、その演説文の一部をご紹介します。

 人生を歩む中で、物事は必ずしも公正でないことを気づくでしょう。濡れ衣(ぎぬ)を着せられたり、いわれのない扱いを受けることもあるでしょう。それでも、歯を食いしばって戦い続けなければならない。戦え、戦え、戦え。決して、決して、決して諦めてはいけない。屈せず、引き下がらず、自分の正しいと思うことを決してやめてはいけない。この世界で行う価値があることは、すべてそれが正しいことであれば、多くの試練と苦難に遭うものです。

2025年2月16日日曜日

第38回:日本を新生復活させるための提言(7)

 大東亜戦争の敗戦により日本は占領統治下において新たな国家建設を目指し、新生国家を支える「隅のかしら石」を日本国憲法の三大原則に求めました。その後、80年の歳月を積み重ねつつ、新生日本は戦前とは全く異なる民主主義国家として発展し、殊(こと)に経済的復興は目覚ましく、日本は世界の経済大国としての地位を確立しました。

 また、三大原則の一つである「平和主義」は日本を唯一の同盟国である米国の庇護(ひご)の下に置き、「平和はタダ」であるかのような錯覚を日本国民に抱かせ、日本人は総じて「平和ボケ」と言われる悲哀の中で、つぎはぎ細工であるかのような平和を享受してきたのです。

2025年2月9日日曜日

第37回:日本を新生復活させるための提言(6)

 今から80年前、日本は大東亜戦争に敗戦することで、それまでとは全く異なる国家へと変貌してしまい、その時から新しくつくり変えられた日本の歩みが始まりました。学校教育ではそれまで使われていた教科書が黒く塗りつぶされ、戦前においては何よりも大切なこととして教えられてきたことは危険思想として排斥され、子供たちが知ってはならないものとされました。また、大人たちはそれらの教えに蓋をして、まるでなかったことであるかのように忘れ去ろうとしました。それは、まさに国難でした。日本は歴史上に一度たりともなかった異国による占領統治により、国家と国民の在り方を根底からつくり変えられてしまう革命的出来事を経験させられたのです。

 およそ2600年の歴史を誇る世界最古の国である我が国日本は、歴史上初めて外国により占領統治され、GHQ(連合国最高司令官総司令部)による占領政策により新しい国づくりに邁進させられることになりました。日本は根こそぎ変質させられてしまったのです。そのような新日本建設に批判を加えることは許されず、決して抗(あらが)うことのできない占領統治の暗雲が日本国中を覆っていたのです。そのような中で新しい日本は産声を上げることになりました。

2025年2月2日日曜日

第36回:日本を新生復活させるための提言(5)

  天照大神は皇孫の瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)が地上に降臨される際に、三大神勅を授けられましたが、今回は三つ目の神勅である「斎庭(ゆにわ)の稲穂(いなほ)の神勅」についてお話ししたいと思います。

 『日本書紀』には次のように記されています。

「吾(あ)が高天原(たかまのはら)に所御(きこしめ)す斎庭の穂(いなほ)を以(も)て、亦(また)吾(あ)が児(みこ)に御(まか)せまつるべし。」