2024年12月29日日曜日

第29回:大東亜戦争の真実-「証言」(3)

 戦後、多くの日本人はかつての戦争がアジア諸国を侵略するだけの目的で行われた「侵略戦争」であると思い込んでいます。それは、そのように教育されてきたからであり、それ以外の見解や論説がことごとく排斥されてきたからです。

 しかし、日本は本当にアジア諸国にとって侵略者だったのでしょうか。日本はアジア諸国を侵略するためにあの戦争を行ったのでしょうか。実のところ、真実はその真逆でした。日本はアジア諸国を侵略したのではありません。日本はアジア諸国を侵略していた西欧列強からアジア諸国を解放するために戦争をしたのです。

 大東亜戦争とは何だったのか。それは、極東の小さな島国であった日本が、コロンブス以来、白人が形成してきた国際秩序に真っ向から対峙し、西欧列強のアジア侵略に真正面から立ち向かった「聖戦」でもあったのです。その目的は、アジア諸国を植民地支配から解放することでした。実際に、大東亜戦争の終結後、アジア諸国は次々に独立を果たしました。そして、アジア諸国の指導者たちは、大東亜戦争の真実について、実に率直に証言していたのです。今回は、それらの「証言」についてご紹介したいと思います。

ゴー・チョクトン(シンガポール第二代首相)
 日本軍の緒戦の勝利によって、欧米のアジア支配は粉砕され、アジア人は自分たちも欧米人には負けないという自信を持った。日本の敗戦後15年以内に、アジアの植民地はすべて解放された。

スカルノ(インドネシア初代大統領)
 10回、100回、あるいは1000回独立を約束されようとも、もしわれわれが自ら戦わず、自ら独立するだけの実力を有することなくしては、われわれは決して独立を具現し得ないであろう。大日本はわれわれのために、理想の大道への扉を開いてくれたのだ。これに対してわれわれは無限の感謝を表明する。

スハルト(インドネシア第二代大統領)
 PETA(ジャワ防衛義勇軍)でたたきこまれた闘争精神、愛国精神抜きには、われわれはもう一度、インドネシアを植民地するために攻めてきたオランダをやっつけることはできなかったと、私は思う。その意味で日本軍に感謝している。

バー・モウ(ビルマ初代首相)
 真実のビルマ独立宣言は、1948年1月4日ではなく、1943年8月1日に行われたのであって、真実のビルマ解放者は、アトリー氏とその率いる労働党政府だけではなく、東條大将と大日本帝国政府であった。

マハティール・ビン・モハマッド(マレーシア第四代首相)
 アジア人の日本人が、とうてい打ち負かすことのできないと私たちが思っていたイギリスの植民地支配者を打ちのめした。私の心の中にアジア人としての自信が次第に芽生えてきた。マレー人だって日本人のように決心すれば、自分の意思で何でもできるはずだと。

サルヴパッリー・ラーダークリシュナン(インド第二代大統領)
 インドが今日独立できたのは、日本のお陰である。それはひとりインドのみではない。ベトナムであれ、ビルマであれ、インドネシアであれ、西欧の旧植民地であったアジア諸国は、日本人が払った大きな犠牲の上に独立できたのである。
 われわれアジアの民は1941年12月8日をアジア解放の記念日として記憶すべきであり、日本に対する感謝の心を忘れてはならない。

タナット・コーマン(タイ副首相・外相
 あの戦争によって世界のいたるところで植民地支配が打破されました。そして、これは日本が勇戦してくれたお陰です。新しい独立国が、多くの火の中から不死鳥のように姿を現わしました。誰に感謝を捧げるべきかは、あまりにも明白です。

ジャヤワルダナ(スリランカ第二代大統領)
 アジアの諸国民はなぜ、日本が自由になることを切望しているのか。それは、アジア諸国民と日本との長きにわたる結びつきのゆえであり、また、植民地として従属的地位にあったアジア諸国民が、日本に対して抱いている深い尊敬のゆえである。当時、アジア諸民族の中で、日本のみが強力かつ自由であって、アジア諸民族は日本を守護者かつ友邦として仰ぎ見た。私は前大戦中のいろいろな出来事を思い出せるが、当時、アジア共栄のスローガン(植民地解放・大東亜共栄圏樹立の構想)は、従属諸民族に強く訴えるものがあり、ビルマ、インド、インドネシアの指導者たちの中には、最愛の祖国が解放されることを希望して、日本に協力した者がいたのである。

 これらの「証言」にこそ、大東亜戦争の真実が隠されているのです。大航海時代以来、白人たちが世界の植民地化を推し進めて行く中で、有色人種は永遠に白人には勝てないという劣等意識がアジア全域には蔓延していました。西欧列強による植民地化の嵐にさらされながら、アジア諸国の国民は白人による侵略とその支配をただ甘受することしかできなかったのです。そのような時代的状況を敢然と打ち破り、アジア諸国に大きな自信と希望を与えたのが大東亜戦争でした。まさに、大東亜戦争はアジア民族の生存をかけた戦いでした。西欧列強の植民地支配を終焉させ、アジア諸国に独立をもたらし、人種平等の世界理想を実現するための戦いだったのです。これこそが大東亜戦争の世界史的意義であったことを私たち日本人は決して忘れてはならないのです。

 英国を代表する歴史家でもあるアーノルド・トインビーは、英国紙『オブザーバー』(1956年10月28日)の中で次のように語っています。
 「日本は第二次世界大戦において、自国ではなく、大東亜共栄圏の他の国々に思いかげない恵みをもたらした。
 それまで、アジア・アフリカ諸国を200年の長きにわたって支配してきた西洋人は、無敵で、あたかも神のような存在だと信じられてきたが、日本人は実際にはそうではなかったことを、人類の前で証明してしまった。
 これは、まさに歴史的な偉業であった。日本は白人のアジア侵略を止めるどころか、帝国主義、植民地主義、人種差別に終止符を打つことを成し遂げたのである。」

 大東亜戦争終戦80年という歴史的な節目の年を迎えるに際して、多くの証言者たちは今日まで不当に隠され、歪められてきた大東亜戦争の真実を世界に告げ知らせたいと切望しているのではないでしょうか。今の時代によみがえってでも、ありのままの真実を証言したいと熱望しているのではないでしょうか。

 私たち日本人は今こそ、覆い隠されてきた歴史の真実に心を開き、捻(ね)じ曲げられてきた歴史の虚構を打ち破り、悪意と捏造により傷つけられた先人たちの名誉を回復し、大東亜戦争の真実を後世に正しく語り伝えていかなければならないのです。これが今の時代を生きる私たちの使命であり、責任ではないでしょうか。

 こういうわけで、わたしたちは、このような多くの証人に雲のように囲まれているのであるから、いっさいの重荷と、からみつく罪とをかなぐり捨てて、わたしたちの参加すべき競走を、耐え忍んで走りぬこうではないか。 (ヘブル人への手紙 12章 1節)