「夢」という言葉は、本来、希望に満ち溢れた美しい言葉ですが、今、世界には決して実現させてはならない「夢」があります。その夢は、世界にとっては悪夢であり、世界を絶望と不幸へと陥れる、決して実現させてはならない夢なのです。それが、「中国の夢」と呼ばれているものです。
これは、中国共産党が掲げている夢であり、習近平国家主席が願ってやまない夢です。では、その夢とはどのようなものなのでしょうか。それは中華人民共和国(中国)が今世紀中に世界一の強国になることであり、より具体的に言えば、建国から100年後となる2049年までに米国を凌駕し、世界の頂点に立つことを意味しています。そして、世界一の強国になるための産業政策が、2015年に策定された「中国製造2025」なのです。これは、中国が「製造大国」から「製造強国」になるための経済政策であり、最終的には2049年に製造強国としての確固たる地位を占めることを目標としたものでした。
中国は「中国製造2025」を通じて世界の最先端産業の90%を支配することを目指しており、その目標を達成するためにあらゆる必要な手段を用いて、米国など主要先進国から知的財産を奪うことを国策としています。そして、「中国製造2025」の実現により、中国はその経済力と科学技術を基盤とした軍事大国になることを夢見ているのです。まさに、これが世界万民を絶望と不幸へと追いやる「世界の悪夢」そのものなのです。
では、この悪夢を阻止するために誰が立ち上がり、この世界を悪夢から救うためにどの国が立ちはだかっているのでしょうか。それが、ドナルド・トランプ大統領であり、トランプ大統領に導かれている米国なのです。実は、このような戦いは第一次トランプ政権の時から始められていました。世界万民を悪夢から救うための命懸けの戦いをトランプ政権は怯(ひる)むことなく、勇猛果敢に進めていたのです。
中国の夢を決して実現させてはならないという強い信念と熱意が鮮明に表されている演説文をご紹介しましょう。この演説は2020年7月23日に、トランプ大統領のもとで国務長官を務めていたマイク・ポンペオ氏によって語られたものです。この演説は中国によって引き起こされている今そこにある危機に対して、警鐘を鳴らしたものであると言っても過言ではないほどに、中国によってもたらされようとしている悪夢への警告文となっています。その要旨は次のようなものでした。
中国共産党は、マルクス・レーニン主義体制だと肝に銘じるべきだ。習近平総書記(国家主席)は破綻した全体主義イデオロギーの信奉者だ。・・・
自由を愛する世界の国々は、中国に変革を促すべきだ。中国政府の行動は我々の国民と繁栄への脅威であり、創造的で断固とした方法で変革を促さなければならない。中国共産党に対する見方を変えることから、始めなければならない。・・・
自由主義国家は、自由を守るために戦うべきだ。容易ではないが、我々は成し遂げられると確信する。
今こそ、自由主義国家が行動を起こす時だ。すべての国がそれぞれで自国の主権と経済と繁栄を守り、中国共産党の触手から理想を守る方法を考える必要がある。各国指導者に米国がすでに行っていることから始めるように求めたい。・・・
今行動しなければ、中国共産党は我々の自由を侵食し、法に基づく秩序を覆(くつがえ)していく。屈服すれば、我々の子孫は、今日の世界で自由世界への最大の脅威である中国共産党の言いなりになってしまう。・・・
民主主義国家による新たな同盟を構築する時だ。自由世界が中国を変えなければ、中国が私たちを変えてしまう。過去の慣例が心地よく、便利だからと言って、そこに戻ることはできない。中国共産党から我々の自由を守ることが時代の使命であり、米国はリードする立場にある。
危機は明白だ。自由世界は対応しなければならない。われわれは過去には戻れない。
中国共産党が実現しようとしている夢は、世界にとってまさに悪夢そのものなのです。ポンペオ国務長官の演説文にあるように、「今行動しなければ、中国共産党は我々の自由を侵食」することになるでしょうし、もしも、私たちが中国共産党の野望に「屈服すれば、我々の子孫は、中国共産党の言いなりになってしまう」のです。
世界に忍び寄る悪夢の正体を見抜いている指導者はどこにいるのでしょうか。この悪夢に立ち向かい、悪夢を阻止するために敢然と立ちはだかり、世界万民の自由と幸福と平和を守るために生命を懸けて戦っている指導者がどこにいるのでしょうか。世界中を見回してみる時、そのような指導者はただ一人しかいません。それが、トランプ大統領です。そして、トランプ大統領を支持し、援助し、その働き手となり、助け手となって、世界平和のために献身している人々がいるのです。ここにこそ、世界の希望があり、ここにこそ、世界万民が願う真の夢があるのです。
日本はどのような道を歩むべきなのでしょうか。私たち日本国民はいかなる道を歩まなければならないのでしょうか。残念ながら、日本の首相は何も理解しておらず、何も見えていません。多くの政治家はまるで盲目であるかのようにたださまよっているだけです。そして、日本国民のほとんどが真実を知らされることも教えられることもなく、「国難」が何を意味しているのかさえ分からず、右往左往しているのです。しかし、今や時が来ているのです。日本の行くべき道ははっきりしています。私たちが進むべき道もはっきりと見えているのです。それは、トランプ大統領と歩調を合わせ、中国共産党が実現しようとする悪夢に立ち向かい、米国と共に戦うことだけです。
今、立ち上がらなければ、中国共産党の悪夢が世界を覆うことでしょう。そして、中国が世界の覇権国家となれば、その傘下の国々は一党独裁体制となり、当然の帰結として言論の自由は完全になくなります。中国共産党を批判すれば逮捕され、思想犯として強制収容所に送り込まれることになるでしょう。さらに、信教の自由も認められないので、ダライ・ラマ14世がインドに亡命せざるを得なかったように、天皇陛下も日本にいることができなくなるかもしれません。その時、日本という国は完全に消滅するのです。これこそ、真の国難ではありませんか。
神州不滅の民である日本国民は、世界平和のために、世界万民の自由と幸福を守るために、中国共産党が実現しようとする悪夢を断固として阻止しなければならないのであり、米国と共に、トランプ大統領と共に立ち上がらなければならないのです。
彼らは蜂のようにわたしを囲み、
いばらの火のように燃えたった。
わたしは主のみ名によって彼らを滅ぼす。
わたしはひどく押されて倒れようとしたが、
主はわたしを助けられた。
主はわが力、わが歌であって、
わが救となられた。
聞け、勝利の喜ばしい歌が正しい者の天幕にある。
「主の右の手は勇ましいはたらきをなし、
主の右の手は高くあがり、
主の右の手は勇ましいはたらきをなす」。
わたしは死ぬことなく、生きながらえて、
主のみわざを物語るであろう。 (詩篇 118篇 12-17節)