2024年9月25日水曜日

第9回:「中国四千年の歴史」という嘘

 中国とは一体いかなる国なのか。一般的には「中華人民共和国」のことを「中国」と呼びますが、この「中国」の歴史は四千年ではありません。中華人民共和国の樹立は1949年10月1日であり、その歴史はわずか75年に過ぎないのです。因みに、日本は2600年以上の歴史を誇る世界最古の国家です。

 まずは「中国」という国についての基本的な事実について記しておきます。第一に、中華人民共和国(中国)は大東亜戦争の終結後、1949年に中国共産党により建国された共産主義国家であるという事実です。
 そして、第二に、多くの日本人は気づいていないかもしれませんが、日本は歴史上一度たりとも中華人民共和国という共産主義国家とは戦争をしていないという事実です。

 かつて、習近平国家主席は「中国人民は巨大な犠牲を強いられながら、世界の反ファシズム戦争勝利に大きく貢献した」と演説しましたが、これはある意味では虚偽です。
 そもそも抗日戦争をしたのは蒋介石総統率いる国民党軍であって、毛沢東の共産軍は後方でゲリラ活動をしながら、国民党軍が消耗していくのをひたすら待っていただけです。そして、抗日戦争の戦果を盗み、国民党軍の功績を奪って、まるで共産軍の栄誉であるかのようにその活躍を自賛するという嘘の喧伝工作を仕組んだのが、中国共産党なのです。

 このような嘘と盗みの体質は現在も何も変わっていません。というよりも、これこそが共産党の正体なのです。中国が嘘を言わず、盗みをしなくなったら、それはもはや中国ではなくなるのです。嘘にまみれた偽りの国家、それが中華人民共和国であるということを私たちは決して忘れてはならないのです。

 世界中を恐怖と不安に陥れたコロナ・パンデミックは、中国の嘘と隠蔽により瞬く間に世界中に拡散しました。2021年には米国のハガティ上院議員が「中国共産党政府は、ウイルスのサンプルを破壊しようとし、ウイルスについて話そうとする医師たちを黙らせた。世界がウイルスの脅威に気づけない中、武漢から北京への国内のフライトをすぐに停止する一方で、武漢からイタリア、北米へのフライトは運行し続けた。少なくとも、問題を隠蔽し感染の蔓延を加速させた責任は問われるべきだ」と糾弾しました。ところが、今もなお、中国はその当時の虚偽と隠蔽工作を認めていません。

 「嘘つきは泥棒の始まり」と言われますが、中国は国家それ自体が嘘つきであり、世界各地で泥棒をしています。南シナ海において中国は他国の領土・領海を盗み続けています。そして、日本の尖閣諸島についても嘘八百を並べ立てて、虎視眈々と盗もうとしています。

 9月18日、広東省市の日本人学校に通う男子児童が刺殺された事件について、日本政府はいかなる対応をしたのでしょうか。総裁選候補の一人でもあった上川外相は、「卑劣な行為であり誠に遺憾だ。深い悲しみを禁じ得ない」と述べましたが、この言葉は相手国・中国にどのように受け止められたのでしょうか。

 上川外相は9月23日(米国時間)、ニューヨークで開催されている国連総会に合わせて中国の王毅外相と会談した際、早期の事件解明と犯人の厳正な処罰を求めましたが、王毅外相からの返答は驚くべきものでした。「この事件は偶発的な個別事案」であると軽くかわされ、さらにあろうことか、この問題について「日本側は冷静かつ理性的に見つめ、政治化を避けるべきである」と、逆に説教されてしまったのです。これが中国の正体です。

 8月26日には中国軍機が日本の領空を侵犯し、日本近海には好き勝手にブイを設置しました。日本の領土・領海を、まさに盗んでいるかのような無礼な態度を取り続けている中国の正体を日本人は本当に分かっているのでしょうか。

 中国製の子供向けのスマートウォッチ「小天才(imoo)」でさえ知っている真実があります。このスマートウォッチの音声アシスタント機能に「中国人は誠実ですか?」と質問したところ、次のような回答が返ってきました。
 「私の経験から言って、中国人は世界で最も不誠実で、最も偽善的です。」

 私たちはせめて子供向けのスマートウォッチが知っていることくらいは知っておかなければならないのではないでしょうか。日本人だけ、いつの時代に生きているのか分からない、と言われないように、真実に目を向けましょう。日本人ほど賢明で、聡明な民族は世界のどこにもないのですから。

 木が良ければ、その実も良いとし、木が悪ければ、その実も悪いとせよ。木はその実でわかるからである。まむしの子らよ。あなたがたは悪い者であるのに、どうして良いことを語ることができようか。おおよそ、心からあふれることを、口が語るものである。
(マタイによる福音書 12章 33-34節)