2024年12月29日日曜日

第29回:大東亜戦争の真実-「証言」(3)

 戦後、多くの日本人はかつての戦争がアジア諸国を侵略するだけの目的で行われた「侵略戦争」であると思い込んでいます。それは、そのように教育されてきたからであり、それ以外の見解や論説がことごとく排斥されてきたからです。

 しかし、日本は本当にアジア諸国にとって侵略者だったのでしょうか。日本はアジア諸国を侵略するためにあの戦争を行ったのでしょうか。実のところ、真実はその真逆でした。日本はアジア諸国を侵略したのではありません。日本はアジア諸国を侵略していた西欧列強からアジア諸国を解放するために戦争をしたのです。

2024年12月22日日曜日

第28回:「日本被団協」のノーベル平和賞受賞とそこに隠された偽善

 
 12月10日、世界に被爆の実相を伝えてきた日本原水爆被害者団体協議会(被団協)がノルウェーの首都オスロで開かれたノーベル平和賞の授賞式に臨み、メダルと賞状を授与されました。そして、被団協を代表して田中煕巳(てるみ)代表委員が核廃絶に向けた演説を行いました。

 この演説の中で田中煕巳代表委員は、被団協の運動目的について次のように話されました。
 「私たちは1956年8月に『原水爆被害者団体協議会』(日本被団協)を結成しました。生きながらえた原爆被害者は歴史上未曽有(みぞう)の非人道的な被害を再び繰り返すことのないようにと、二つの基本要求を掲げて運動を展開してまいりました。一つは、日本政府の『戦争の被害は国民が受忍しなければならない』との主張に抗(あらが)い、原爆被害は戦争を開始し遂行した国によって償わなければならないという私たちの運動であります。二つは、核兵器は極めて非人道的な殺りく兵器であり人類とは共存させてはならない、速やかに廃絶しなければならない、という運動であります。」

2024年12月15日日曜日

第27回:大東亜戦争の真実-「証言」(2)

 大東亜戦争の真実を知る上で、私たち日本人がどうしても忘れてはならない「証言」があります。それは、極東国際軍事裁判(東京裁判)において、一人の陸軍中将が語った渾身の証言です。その陸軍中将は陸軍最高の頭脳と言われ、戦争の天才とも称された人物でした。彼は療養中であったこと、さらには東條英機元首相(陸軍大将)と激しく対立していたことを考慮され、戦犯指定を免れていました。

 そこで、GHQは東條英機をA級戦犯とし、かつ死刑にするための証拠を得るために、その陸軍中将を法廷に召喚しようとしたのです。その陸軍中将の名は石原莞爾(いしわらかんじ)です。1946年5月3日、東京逓信(ていしん)病院に入院していた石原莞爾のもとを検事が訪れ、戦争責任についての尋問をしました。検事は、「この戦犯の中で誰が一番の第一級の悪人であるか」と単刀直入に尋ねました。すると、石原莞爾は次のように即答します。

2024年12月8日日曜日

第26回:大東亜戦争の真実-「証言」(1)

  2025年は大東亜戦争終戦80年の節目を迎える一年となります。戦後80年、日本はどのような道のりを辿り、いかなる国家になってしまったのか。日本国民はいかなる道を歩み、どのような国民になってしまったのか。戦後80年の節目を迎えるに当たって、私たちは改めて、「大東亜戦争とは何だったのか」という重大な問いかけに真摯に向き合わなければならないのではないかと思うのです。それは、戦後、私たち日本人が何よりも大切なものを見失ってしまったからであり、その失ってしまったものを捜し出すことさえも諦めてしまっているかのように感じるからです。

 では、私たちが戦後失ってしまったものとは何でしょうか。捜し出すことさえも諦めてしまったものとは何でしょうか。それは、歴史の真実です。真実を見失った民族は自信と誇りを失うようになり、真実を捜し出すことを諦めてしまった国家には夢も希望もないからです。

2024年12月1日日曜日

第25回:反米大統領バラク・オバマの思想的背景

 今、なぜ、あえてオバマ元大統領の世界観やその思想的背景を検証するのかと言えば、オバマ元大統領の正体を知ることなしに、トランプ次期大統領を正しく理解することはできないと思うからです。トランプ次期大統領は米国を修復し、傷ついた米国をいやさなければならないと訴えました。選挙集会において、トランプ次期大統領がスピーチをする時の演台には、「TRUMP WILL FIX IT」という政治的スローガンが刻まれていました。これは、壊れかけた米国を修繕し、米国が抱える諸問題を解決することが、トランプ政権の使命であることを表現した言葉です。

 「TRUMP WILL FIX IT」とはどういう意味なのでしょう。これは文字通りには、「トランプが解決する、トランプが修復する」という意味です。現在の米国は解決されなければならない多くの問題を抱えており、また、米国は今や壊れかけているのであり、それを修繕しなければならないというのがトランプ次期大統領の基本的な国家観だったのです。

2024年11月24日日曜日

第24回:オバマ・ドクトリンの根幹にある自虐主義

 前回の「常識を取り戻した米国民の勝利」という記事の中で、安倍晋三元首相が「トランプ氏が分断を生んだのではなく、米国社会の分断がトランプ大統領を生んだ。そして、その分断を作ったのは、リベラル派であり、オバマ政権の8年間だった」と語られた言葉を紹介させていただきました。そこで、今回からオバマ元大統領の政治信条がいかに恐ろしいものであったのか、ということを書き記してみようと思います。オバマ政権の異常さを知ることで、トランプ次期大統領の誕生が神の摂理であったことが分かるでしょうし、オバマ政権の正体を知ることで、どれほど米国が地獄の苦しみの中で呻吟(しんぎん)していたかが分かるようになると思うからです。

 そこで、今回はオバマ元大統領の国家観・世界観について論じてみようと思います。ここではっきりと言えることは、オバマ元大統領だけが歴代の大統領とは全く異なるレンズで世界を見ていたということです。そして、オバマ元大統領だけが米国を諸悪の根源と見ており、米国は国際秩序の破壊者であり、世界平和の阻害者であると認識していたということです。

2024年11月17日日曜日

第23回:常識を取り戻した米国民の勝利

 米国大統領選挙におけるトランプ次期大統領の圧勝は、米国と世界にとってどのような意味があるのでしょうか。まず、今回の大統領選挙でのトランプ候補の勝利は、常識の勝利であり、良識の勝利でもあったということを知っていただきたいと思います。トランプ次期大統領は選挙演説において「常識を取り戻す」という言葉をスローガンとして掲げていました。それは、米国民が常識を取り戻すことができ、良識に従って投票するならば、必ず勝利することができると信じていたからです。

 トランプ次期大統領は2020年の選挙に敗北し、翌年の1月20日にホワイトハウスを追われました。その日から、今年の大統領選挙までのおよそ1400日間、トランプ次期大統領は全米各地で政治集会を開いてきました。その回数は930回に及び、3日に2回のペースで政治集会を行っていたという計算になります。そして、この政治集会を支えたのは、多くの愛国者たちでした。祖国を愛する者たちの4年間にもわたる不断の努力がトランプ次期大統領の圧勝という栄光の道を切り開くことにつながったのです。

2024年11月10日日曜日

第22回:「私は休まない」

 11月5日、米国大統領選挙の投開票が行われ、共和党候補のドナルド・トランプ前大統領が民主党候補のカマラ・ハリス副大統領に圧勝し、第47代大統領に就任することになりました。二度の暗殺未遂事件を乗り越えて、再び大統領に返り咲くという歴史的な復活劇を成し遂げたのです。

 トランプ次期大統領は6日未明、フロリダ州ウエストパームビーチでの演説で、「第47代大統領に選ばれたことは栄誉だ」と勝利宣言し、さらに次のように語りました。
 「今夜、我々は歴史をつくった。誰もが不可能と思っていた障害を克服した。・・・強く、安全で、繁栄した米国にするまで、私は休まない。米国は新たな黄金時代を迎える。」

2024年11月6日水曜日

第21回:国連による差別的な内政干渉

 10月29日、国連の女性差別撤廃委員会が日本の女性政策についての最終見解を公表しましたが、同委員会はその中で日本の皇位が男系男子により継承されるのは、女性差別撤廃条約の理念とは相いれないとして、皇室典範の改正を勧告しました。同委員会は父方に天皇を持つ男系男子による皇位継承を定めた皇室典範は女性差別に当たると主張するのですが、主権国家の基本となる君主の位の継承にまで意見することは果たして国際機関として正しいことなのでしょうか。

 万世一系の皇統が今日まで126代、およそ2600年以上にわたって存続してきたという悠久の歴史の重みと日本国民の皇室に対する敬愛の心情を顧みることなく、単に男性だけが皇位を継承するのは「女性差別」だと非難することは、主権国家に対する内政干渉であることを、女性差別撤廃委員会の方々は理解しているのでしょうか。

2024年11月3日日曜日

第20回:偏向報道に惑わされないために

 現代の言論機関が、今や最大の洗脳報道機関となり、国民を惑わし、国民生活を混乱させ、国家の将来を危うくしているという事実に、私たちはそろそろ目覚めなければならないのではないでしょうか。

 本来的には言論機関は国民の知る権利に応え、国民生活を豊かにし、公益に資する報道をすることで、国家国民を幸福に導くことのできる真理の灯台とならなければなりません。しかし、このような重大なる使命と責任を担っているがために、言論機関がその役割を誤れば、国民生活に最悪の事態を招き、国家の将来をも破滅へと導くことになってしまうのです。

2024年10月27日日曜日

第19回:言論機関の使命と責任について

 言論機関の使命とは何でしょうか。米国大統領選挙の報道をはじめとして、日本でも報道の信憑性について疑義が投げかけられるようになっています。今日ほど言論機関の使命やその責任が厳しく問われている時はないのではないでしょうか。とりわけても既存の言論機関である新聞やテレビによる多くの報道が偏向しており、時には虚偽が含まれており、明らかに世論を誘導するような内容になっていることは実に憂慮すべきことです。こういう時だからこそ、改めて言論機関の使命について、またその責任について冷静に考察すべきではないでしょうか。

 では、言論機関の使命とはどのようなものなのでしょうか。コミュニケーション学の父と称されるウィルバー・シュラム(米国・ジャーナリスト、1907~1987)は、言論機関の機能について次の三つを取り上げています。
 一 見張りの機能:社会環境の現状や変化に対して情報を伝え警告を発する。
 二 討論の機能:社会環境に関して構成員間の意見を整理し世論を形成させる。
 三 教師の機能:価値観や社会的規範、知識などを次世代へと繋いでいく。

2024年10月23日水曜日

第18回:「自由」についての無知と思い違い

 私たちの日常生活において最も大切な人権の核心となるものとは何でしょうか。それは「自由」です。米国合衆国憲法修正第一条は「宗教の自由、言論の自由および出版の自由」について定めており、「個人の自由」が最も尊重されるべきものとされています。

 ところで、「自由」の起源とはどのようなものなのでしょうか。自由、及び基本的人権の起源をどのように定義するかということは、自由や基本的人権の性質を決定する上で最も重視されるべきことなのです。

2024年10月20日日曜日

第17回:靖国問題と「反日」日本人

 そもそも「靖国神社参拝問題」とはどのようなものなのでしょうか。これは、日本の首相をはじめ、現役閣僚(特に、外務大臣・防衛大臣)や自民党の幹部(幹事長)が靖国神社に参拝することを問題視するというものです。そして、この靖国神社参拝を問題視しているのは、他でもない中国と韓国の二国しかないということです。さらに言えば、靖国神社参拝に対して大上段に非難し、傲慢無礼な内政干渉をしているのは、中国(中国共産党)だけなのです。韓国は中国に唆(そそのか)されて、追従しているにすぎません。

 そこで、靖国神社参拝に関する簡単な経緯を振り返ってみます。まず、確認しておかなければならない事実があります。それは、1980年から1985年まではほぼ毎年、終戦記念日には首相が靖国神社に参拝していたということです。その他にも春季・秋季例大祭における参拝など、戦後に限定すれば、1985年までに12人の首相により計60回の参拝が行われているのです。しかし、この間、一度たりとも中国や韓国が騒ぎ立てることはありませんでした。

2024年10月13日日曜日

第16回:靖国神社を救った真のキリスト精神

 大東亜戦争終結後、日本を占領統治したGHQ(連合国最高司令官総司令部)により、靖国神社が焼却され、その跡地に娯楽施設を建設するという計画があったことをご存知でしょうか。靖国神社を中心に音楽堂、美術館、博物館、映画館などを建設して、上野公園のような形式の娯楽街にするという構想があったのです。

 ところが、そのような計画を知った駐日ローマ法王代表・バチカン公使代理を務めていたブルーノ・ビッテル神父はすぐさま、総司令官マッカーサー元帥に次のような意見書を送ったのです。因みに、ビッテル神父はマッカーサー元帥やGHQを補佐していた人物でした。

2024年10月9日水曜日

第15回:靖国神社に合祀されたABC級戦犯の慰霊ミサ

 大東亜戦争終結後に、連合国により「戦犯」として裁かれ、いわゆるABC級戦犯として処刑された帝国軍人の慰霊ミサが、カトリック教会の総本山であるバチカンで執り行われていたことをご存知でしょうか。実は、1980年5月21日、ローマ法王ヨハネ・パウロ2世により靖国神社に祀られているABC級戦犯の方々の鎮魂と慰霊のための荘厳なミサが、サン・ピエトロ寺院で行われていたのです。

 そこで、まず初めに靖国神社の由緒と創建の理念について紹介させていただきたいと思います。以下の内容は、靖国神社の「参拝のしおり」に記されているものです。

2024年10月6日日曜日

第14回:「愛国主義」と「媚中主義」

  日本では自民党総裁選挙において石破茂新総裁が選出され、10月1日の国会で第102代首相の指名を受け、石破内閣が正式に発足しました。新総裁選出と新首相指名の背景にはどのようなものがあったのでしょうか。それは、一言で言えば、「愛国主義」と「媚中(びちゅう)主義」の戦いでした。ただ、ここでいう「愛国主義」は厳密な意味での愛国ではありません。しかし、確実に言えることは、今回の総裁選挙の最大の争点は「靖国神社参拝」に関わることだったということです。

 トランプ前大統領は、「Make America Great Again(米国を再び偉大にする)」というスローガンを掲げて、大統領選挙を戦っていますが、それは建国精神に立ち返るための戦いであり、神と自由を取り戻すための戦いでもあります。そして、米国が建国精神に立ち返り、失われつつある神と自由を取り戻すことにより、米国が再び偉大な国になることができることをトランプ前大統領は誰よりも確信しているのです。

2024年10月4日金曜日

第13回:「Make America Great Again」の真意(3)

 米国の建国精神とは何なのでしょうか。それは、米国が神への信仰によって、つまり、神を礼拝する自由を希求する聖徒たちの信仰によって建国されたということです。神を求める清教徒たちの信仰なくして、米国の建国の歴史を語ることはできないのです。

 合衆国憲法修正第一条は次のように定めています。

 連邦議会は、国教を樹立し、若しくは信教上の自由な行為を禁止する法律を制定してはならない。また、言論若しくは出版の自由、または人民が平穏に集会し、また苦痛の救済を求めるため政府に請願する権利を侵す法律を制定してはならない。

2024年10月3日木曜日

第12回:「Make America Great Again」の真意(2)

 「米国を再び偉大にする」というスローガンの真意についてですが、ここで語られている「偉大さ」とはどのようなものなのでしょうか。それは、米国の建国精神と深く関係しており、さらには米国の建国精神を支えているのは「神と自由」であることを私たちは理解しなければなりません。

 そこで、まずは米国の建国精神についてお話しようと思います。米国は神の摂理によって建国された国であるということがすべての基となっています。では、神の摂理とは何でしょうか。それは最終的には全世界を救済することであり、永遠の世界平和をこの地上に実現することでした。つまり、この地上に神の国を建設することが、神の摂理の中心であり、神の理想そのものであったのです。

2024年10月1日火曜日

第11回:「Make America Great Again」の真意(1)

 「米国を再び偉大にする(Make America Great Again)」とは、どういう意味なのでしょうか。おそらくは、ほとんどの日本人はこのスローガンの真意を知らないのではないでしょうか。それは、「偉大にする」という言葉の真意を理解できていないからです。トランプ前大統領が米国を偉大にするという、その「偉大さ」とはどういうことなのか、まずはその意味を知らなくてはならないのです。

 米国を再び偉大にするということは、米国がかつて偉大な国であったことが前提になっています。かつては偉大であった米国が、今やその偉大さを失い、偉大な国ではなくなってしまったのであり、だからこそ、トランプ前大統領は、かつてのような偉大な米国に再び立ち戻ることをひたすら願っているのです。偉大でなくなった米国の惨状に胸を痛め、あたかも地獄の中にいるかのように苦しみ喘(あえ)いでいる愛する祖国を何としてでも救わなければならないと思っているのです。

2024年9月29日日曜日

第10回:「ロシア・ウクライナ戦争」を終結させるために

 9月27日、トランプ前大統領は、訪米中のゼレンスキー・ウクライナ大統領とニューヨークで会談し、ロシアとウクライナの戦争を終結させるための方策について話し合いました。この会談内容についてはほとんど日本のマスコミが伝えていませんが、一連の流れの中で、ハリス副大統領の無能さと無責任が露見され、その一方でトランプ前大統領の卓越した指導力、殊に戦争終結に向けての明確な戦略と熱意が明らかになりました。

 まず、ゼレンスキー大統領は今回の訪米において「戦勝計画」なるものを準備していました。そこには次のような二つの提案がありました。一つは、ウクライナのNATO(北大西洋条約機構)への即時加盟であり、もう一つは欧米から供与されている長距離ミサイルによるロシア国内への攻撃許可でした。

2024年9月25日水曜日

第9回:「中国四千年の歴史」という嘘

 中国とは一体いかなる国なのか。一般的には「中華人民共和国」のことを「中国」と呼びますが、この「中国」の歴史は四千年ではありません。中華人民共和国の樹立は1949年10月1日であり、その歴史はわずか75年に過ぎないのです。因みに、日本は2600年以上の歴史を誇る世界最古の国家です。

 まずは「中国」という国についての基本的な事実について記しておきます。第一に、中華人民共和国(中国)は大東亜戦争の終結後、1949年に中国共産党により建国された共産主義国家であるという事実です。
 そして、第二に、多くの日本人は気づいていないかもしれませんが、日本は歴史上一度たりとも中華人民共和国という共産主義国家とは戦争をしていないという事実です。

2024年9月22日日曜日

第8回:教育は人間を悪魔にしてしまう

 人間が悪魔になってしまうのはなぜか。一つだけ確かなことがあります。人間はいかなる教育を受けるかにより、神の子にもなり、悪魔の子にもなるということです。教育がいかに大切なのか、それはどんなに強調してもし過ぎることはありません。人間は教育によってその人格を成長させ、人徳を涵養し、知性を輝かせ、知恵を身に着けることができるのですが、その教育を誤れば、人間の人格は歪み、人徳は廃れ、知性は曇らされ、悪知恵ばかりが横行するようになるのです。教育によって人間が悪魔となってしまったというその典型的な事例があります。それは、9月18日の広東省深市で起きた日本人学校に通う男子児童の刺殺事件です。

 私たちは一人の日本人として、この事件を決して忘れてはならないと思います。そして、何よりも心に刻まなければならないのは、中国人がこの事件について語った数々の言葉です。その中で最も悪魔的とも思える発言を紹介しましょう。それは、四川省カンゼ・チベット族自治州新竜県の黄如一副県長が言い放った言葉です。

2024年9月18日水曜日

第7回:「米国第一(America First)」に対する誤解

 トランプ前大統領が掲げる「米国第一(America First)」についてどれだけの人がその真意を理解しているでしょうか。米国第一主義は何よりも自国中心主義であり、国際協調主義に反しており、自国だけが繁栄すればよいという極めて利己的な主義であり、現代の潮流に全く逆行していると言われていますが、本当にそうなのでしょうか。トランプ前大統領はそのようなことを「米国第一」として掲げているのでしょうか。結論から言えば、このような評価はトランプ前大統領の真意を全く理解していないばかりか、的外れで浅薄な言説であると言わざるを得ません。そして、多くの日本人がこのようなマスコミの報道を鵜呑みにしていることは、悲劇であるばかりか、哀れな喜劇でもあります。

 トランプ前大統領がどのような意味で「米国第一」を掲げているのか、そのことを端的に表現した国連演説の内容をご紹介しましょう。これは2018年9月の国連総会において世界各国の代表者に向けてトランプ大統領が語られたものです。

2024年9月15日日曜日

第6回:なぜ、戦争が起きたのか

 実にシンプルな問いかけですが、「なぜ、あの時、戦争が起きたのか」、そして、「なぜ、あの時には戦争が起きなかったのか」。21世紀も、もうすぐ4半世紀を迎えますが、戦争や紛争について極めて単純な問いかけをしてみましょう。そして、歴史の事実を踏まえて、その真実を受け止める謙虚さを私たちは持つべきなのです。

 トランプ前大統領は、ロシア・ウクライナ戦争について、「もし私が大統領であったなら、戦争は決して起きなかった」と断言しました。そして、なぜ、バイデン政権においては戦争が起きてしまったのか、という単純な問いかけをしました。この問いかけにどのように答えることができますか。

2024年9月11日水曜日

第5回:「戦争」か「平和」か

 世界万民が心から希求するもの、その一つが「平和」であることは論を俟(ま)たないことだと思います。では、「平和」とはそもそもどのような意味なのでしょうか。「平和」という言葉の基本的な意味は、「戦争」がない状態のことです。この世界に戦争や紛争がなく、平穏無事であることが、まさに「平和」の意味なのです。私たちは何よりも「平和」の意味について知らなければなりません。

 私たちにとって大切なものとして、「人権」があります。例えば、私たちが日常生活において、自由に行動することができ、自由に物を売り買いすることができ、自由に自分の思いを語ったり、書き記したりできるのは、これらすべての自由が「人権」として何よりも尊重されているからです。

2024年9月8日日曜日

第4回:神が「世界を救うために」、私を「救ってくれた」

 2024年7月13日、トランプ前大統領はペンシルベニア州で行われた選挙集会において狙撃されましたが、奇跡的に一命をとりとめました。
 トランプ前大統領は、この時の暗殺未遂事件を振り返り、「弾丸が外れる位置に顔を向けたことは、単なる運ではない」と断言しました。そして、その奇跡的な出来事を思い起こしながら、「私自身が当選すれば、米国だけでなく、世界を救う可能性がある」とも語ったのです。この言葉に込められた深い意味をどれだけの人が理解しているでしょうか。

 トランプ前大統領は「世界を救うために、神が救ってくれた」と確信しています。自分が救われたのは、偶然でも、運でもない。あの奇跡的な出来事は、まさに神の奇跡であったと。この発言は米国民に忘れられようとしている確かな真実を思い起こさせるものでした。それは、米国の建国精神がどのようなものであったかについて、さらには神が米国に対して今も抱かれ続けている偉大な夢についてでした。

2024年8月31日土曜日

第3回:「私は喜んで刑務所に行く」

 今年、2024年は歴史的な一年であり、今後の世界の運命を左右する、まさに分水嶺とも言うべき年です。それは、米国大統領選挙の年であるからです。

 私たちにとって米国大統領選挙はどのような意味を持っているのでしょうか。これはただ一国の大統領を決定するだけの選挙ではなく、世界の命運をかけた霊的戦いなのです。ここには善と悪の戦いがあり、真実と偽善の戦いがあり、さらには神とサタンの戦いがあるのです。

 では、この戦いにおける善とは何であり、真実とは何であり、神と共に立ち上がっているのは誰なのでしょうか。それがドナルド・トランプ前大統領なのです。トランプ前大統領は、今回の選挙をただの大統領選挙とは見ていません。それは光と闇の戦いであり、正義と不正の戦いであることを知っているからです。

2024年8月24日土曜日

第2回:案山子の神「久延彦(クエビコ)」とは

 『古事記』の中には大国主神が国作りをするという説話があります。大国主神は須佐之男命から授かった神宝で祭祀の力を増し、また、古代の医術にも通じており、さらに数々の試練をも乗り越えることで、国作りを完成させるにふさわしい神となりました。

 しかし、大国主神は自分には国を富ます知恵がまだ足りないと考えていたのです。ある日のこと、大国主神が出雲の御大之岬(みほのみさき)におられると、海の彼方から小さな船に乗って、小さな神がやって来ました。

2024年8月20日火曜日

第1回: The Cornerstone

  私たちが生きている現代とはどのような時代なのでしょうか。
それは、まさに言論によって支配されている時代だと、私は思います。

 言論の力は、原子爆弾や軍事力よりもさらに大きく、世界の命運をも左右するものです。言論が一貫した真の価値観に基づいて正論を主張するとき、その言論は世界平和の旗手となり、その一方で、無責任と誤報道と扇動で国民を惑わすならば、その言論は世界平和を破滅させる道具にもなるでしょう。

 私たちは日々、多くの報道に接し、様々な言論を耳にすることで、世界がどのように動いているのかを知ることができます。しかし、それらの報道が偏ったものであり、それらの言論が悪意に満ちたものであるとすれば、どうでしょうか。